グラフを読むときは、描かれた形と実際の数値を合わせて確認します。
軸の起点、比較の基準、調査の対象という3つの観点で、読み方を確認します。
軸の範囲によって、同じ変化でも見た目の印象が変わります。棒の長さや線の傾きだけで判断せず、目盛りと数値を読みます。
ポイント①「縦軸の起点」を確認する
棒グラフでは、縦軸をゼロから始めないと差が大きく見えることがあります。
売上が「98→99→100(万円)」と推移するとき、縦軸を97万円から始めると、棒の長さは1、2、3に相当します。しかし、売上は98万円から100万円への増加で、増加率は(100−98)÷98×100≒2.04%です。
確認の習慣:棒グラフは軸の起点と棒が示す値を確認します。折れ線グラフは変化を見やすくするためゼロ以外から始める場合もあるため、起点だけでなく目盛りの間隔も読みます。
ポイント②「何と比べているか」を確認する
売上1億円でも、前年が5000万円なら2倍、2億円なら半分です。増減を判断するときは、比較対象を確認します。
比較を示すグラフでは、対象の期間や集計範囲がそろっているかを確認します。
- 前年比?前月比?
- 業界平均と比べている?
- 自社の目標値と比べている?
確認の習慣:グラフのタイトルや凡例を見て「何と何を比べているのか」を言葉にしてみる。
ポイント③「サンプル数・対象範囲」を確認する
「利用者の90%が満足」と示されていても、回答者10人のうち9人なのか、1000人のうち900人なのかで、調査の規模は異なります。
調査結果を見るときは、回答人数と対象者の選び方を確認します。人数が多くても、回答者が特定の層に偏っていれば、利用者全体を表すとは限りません。
確認の習慣:グラフの出典や注釈を見て「n=○○」(対象人数)を探す。見当たらない場合は、対象者・調査方法・出典を確認できる資料を探す。
グラフを読むときに確認したい3つの点
まとめると、グラフを見るときにまず確認すべき3つのポイントはこちらです。
- 縦軸の起点――ゼロから始まっているか?
- 比較の基準――何と比べているか?
- サンプル数・対象範囲――どれだけの規模のデータか?
この3点を確認すると、グラフの数値と表示方法を分けて考えやすくなります。計算だけでなく、表示条件や比較の基準を確認することも、数字を読む際に役立ちます。
次に資料やニュースのグラフを見るとき、ぜひこの3つを思い出してみてください。
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