今回は、とっておきの計算の極意を解説していきます。
数字に得意な人は皆無意識に実践しているはず。苦手な人は目から鱗の計算方法です。
さて、その計算方法とは、
「大きいものが先、小さいものが後」ということです。
四則演算すべてで考えていきたいので、まずは足し算から見ていきましょう。
足し算で計算の順番を考える
99998+2=
と
2+99998=
どっちの方が簡単に思えますか?一応お伝えをしておくと、当然計算の順番を変えているだけなので、答えは一緒です。しかし、印象的には、おそらく上の方が計算が簡単のように思えると思います。なぜなら、大きいものから小さいものを順に考えたほうが”自然”だからです。
例えば、身長60㎝の人が突然1m身長が増えることはまず考えられないと思います。変化は少しずつ起きるのが自然です。でも、今身長1mなら、身長6cm増えることはすぐに考えられると思います。想像もすぐにできるはず。誰もが身長が伸びて大人になっていきましたよね。
だから、自然に思える形にいかに変形して、算数を、計算を捉えていくのかは非常に大切な要素です。
引き算でも一緒です。
引き算
・32 - 5
・5 - 32
どっちの方が考えやすいでしょうか。きっと32-5の方がずっと解きやすいはず。大きい方から、小さい方の順序です。(ただし、引き算の場合は答えが変わってくるので注意。)
掛け算
・32 × 5
・5 × 32
これも答えは当然一緒になりますが、32が5個あるほうが、5が32個よりもきっと数えやすいと思います。
割り算
・32 ÷ 5
・5 ÷ 32
32÷5なら、今すぐ割りたくなってきますよね(笑)割り算も引き算と同様計算の順番を変えれば答えが変わってきますが、大きい方から小さい方の順序からのわかりやすさは確かに感じるはずです。
この通り、数字の得意な人がいつもやっている(であろう)計算の極意をお伝えさせていただきました。ぜひ気軽に計算の順番を変えて計算してみるというのを考えてみるとよいでしょう。(繰り返しになりますが、上記計算の中で、引き算と割り算は計算の順番を変えると当然答えも変わってくるので注意が必要です。)
ぜひご活用あれ!
<文/堀口智之>