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数会話とは

「数会話」とは何か

数会話とは、数字を用いて会話をすることです。英会話の能力と同じように、数会話能力が高くない人と会話すると、会話が通じません。数会話ができる人同士で会話をすれば、情報量が多い中で的確な意思疎通が図れます。数会話は、社会人として必要な教養です。

 

数会話が必要なシチュエーション1

「今、この商品めちゃくちゃ売れてるんですよ!」

という一言は、「相対的に他の商品よりも高い売上」ということは言っていますが、それ以上の情報は含んでいません。つまり、何が言いたいのかがいまいちわからないのです。10%多くということでしょうか。2倍でしょうか。10倍でしょうか。それぞれで全くニュアンスが変わってきます。例えば、こんな言葉に変えてみたらどうでしょうか。

「今月になってから、朝の情報番組でこの商品が取り上げられた瞬間に1日1個売れればよい方だったかったのですが、在庫10個がすべて完売。1か月分が一気に売り上げた計算です。それからはいつもよい多めに常時20個ほど在庫を抱えるようにしたのですが、1日3、4個は売れてますね。一次的なものだとは思うので、あまり多めに仕入れないようには意識しています。」

このように、数字を用いた会話なら、より信頼を得れるでしょう。今、何が起きているのかが明確に把握できているから、数字で表現ができているのです。

ただし、数会話能力がある人に話す場合、という条件付きではあります。数会話能力がない人に数字で話しかけても、なかなか会話が通じません。「へぇー」となって終わってしまうかも。実は、そういう意味では英語と一緒です。英会話でも、相手が英語をしゃべらないのに英語で喋りかけても会話ができないのです。

多くの責任者、管理者は数字ができていることが当たり前になります。なぜならすべての決断に数字が伴ってくるからです。

 

数会話が必要なシチュエーション2

「この市場めちゃくちゃ伸びてますよ!いい感じです!」

という言葉。確かにその熱意は伝わってくるので、とてもよいと思うのですが、さらに具体的に数字を付け加えるとさらによいものとなるでしょう。

「この市場は、今500億しかありませんが、これから10年かけて3000億まで膨れ上がっていくと言われています。約6倍です。」

となったら、よりインパクトが伝わるでしょう。数会話とは、こういう力です。的確に伝える力です。「いい感じ」という言葉には、数字がありませんので、どのくらいかがわかりません。

 

なぜ数会話が必要なのか

我々は、同じ方向ではなく、多様な方向で生きていくのが当たり前の時代になりました。今までは同じテレビ番組を見て、感想を言い合い、論評し合う時代だったのに対し、今は見ているものがひとりひとり違います。

私も「最近、●●というyoutuberが流行っていますよ」と受講生から教えてもらうこともあるのですが、全く知らないことも多く、観ても全く面白さを感じないことも多々。一人ひとりの好みが違うのです。一人ひとりの価値観が違う。ポジティブに言えば、個人が大切にしているものを大切にしながら生きれる時代、いわゆる多様性を前提として時代になっているのです。ダイバーシティ経営という言葉も登場してきています。

つまり、「すごい」という言葉の一人ひとりの持ち方や受け止め方が全く違う社会となっているのです。その場合、「面白い」「やばい」などの形容詞を使うのでは、なく、数字で会話をするように心がけなければいけない社会が到来しているのです。

 

数会話を学ぶには

まずは、必要な四則演算ができることは当たり前で、普段から数字を使って会話をするなど、数字に嫌悪感がないことが前提になってきます。

具体的な学ぶ方法、鍛え方、習慣の作り方などをこちらの無料体験セミナーなどで解説していますのでぜひお気軽にご相談ください。(参考:大人の数トレ教室-TOP

<文/堀口智之>