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学び続ける習慣のために精神的コストを下げることが大事

数字のコンプレックス、苦手意識を取り除くためには、計算・数字の演習や実践が欠かせません。

「どうやったら数字に強くなるの?」という質問の回答は、「練習」に他なりません。しかし、苦手だからこそ「練習」を習慣化するのが難しい。

もちろん、やればできるのはわかっているけれど、自分の習慣にするのはハードルが高いように感じてしまうこともあるはず。

そんなときにオススメしたいのが、「精神的コストをどれだけ下げられるか」、という話です。

精神的コストとは、自分の気持ち部分での費用です。気持ちですので、何か明確に数字に換算できるようなものではありません。しかし、「この作業をしたら一気に疲れて他のことができなくなってしまう。」とか、「やり始めるのに気持ちの切り替えが必要。」というのがあると思います。

これが実は習慣化されるのに大きな要素を占めています。

例えばこんな事例です。

先日、お客様との相談を受けながら、変なところで節約されているなぁと思ってしまいました。もちろん、節約自体は素晴らしいことです。しかし、今回は・・・

「ネットで演習問題を探して解いてます。」

とのこと。演習問題をやるのに書籍を買うのもお金がかかってしまうので、ネットで検索をしながら無料の演習問題をさがしているということでした。

実は、これは絶対によくないです。なぜなら、ネット探すのに精神的、時間的なコストがかかっており、演習問題を探す時点で大きく疲れてしまうからです。演習問題をどれだけ捜しても、どれだけいい演習問題を見つけたとしても、数字に強くなることはありません。

演習や実践を行ったときにはじめて数字に強くなるのです。捜すことに力を注いでも、そのエネルギーがもったいなく感じます。

であれば、セミナー受講生には私自身いくらでも演習問題はご紹介しますし、もしくは自分が適当にamazonや書店で見つけた本を買って、そっちをやっていただいたほうがよほどよいと思います。

今の時代、情報量が多すぎるので捜すことに時間を取られがちなのですが、探すのに時間をかけるほど無駄なことはありません。探すのが無駄ということではなく、探すだけで自己満足してしまうことに結果的になってしまったらもったいないのです。

しかもそれが自分の得意分野だったら別ですが、苦手分野ほどその探し当てたものがベストなのか、よいのか、悪いのか、判断できませんし、時間が無駄に取られてしまうのです。

だから、まずは素直にアドバイスされた通りに演習をこなしていくことがオススメです。

ぜひ苦手分野を克服しようとしている方、ご参考ください。

<文/堀口智之>