近年、ビジネスをするにあたって社会の環境は複雑に、より難しくなってきました。そんな中、問題を解決するための分解のフレームワークとしての「MECE」が注目されています。このブログでは、MECEの基本的な考え方から、具体的な活用方法までを解説します。
MECEとは何か
MECEは「Mutually Exclusive, Collectively Exhaustive」の略で、「重複せずに、漏れがない。」という状態を指します。特にコンサルティングや論理的思考をするためのに用いられるこのフレームワークは、複雑な問題を分解したり、整理をするための有効なツールとして知られています。
ちなみに、MECEは、ミーシーと読みます。
MECEの活用例
・市場環境の調査
市場セグメンテーション:顧客層、地域、製品カテゴリなどの基準で市場を分割して、ターゲットとなるセグメントを特定します。
・競合の分析
競合企業のリスト化や強み・弱みを網羅的に分析します。
・リスク管理
事業リスクについて、外部リスク(政治、経済、技術、環境など)、内部リスク(人材、ビジネスモデルなど)網羅的に分析します。
・プロジェクト管理
・必要なタスクを分解し、効率的にプロジェクトを遂行します。
・製品開発
機能や要件の定義について、重複せずに効率的にリスト化します。
・財務分析
現在の収益構造や費用についてカテゴリ別に網羅的に分析します。
MECEの具体例
◎掃除をする場所をMECEに分解してみると以下のようになります。
・リビング、キッチン、寝室、トイレ、お風呂、バルコニー、廊下、玄関etc.
◎市場環境を年齢という切り口でMECEに分けてみます。
10歳未満、10代、20代、30代、40代、50代、…
◎市場環境を性別(生物学的)という切り口でMECEに分けてみます。
男性、女性
このように、切り口によって分解する視点が変わってきます。切り口を変えても、MECEに考えることが大切です。
MECEを活用する際の注意点
MECEを活用する際は、以下の注意が必要です。
・情報の重複や欠落を避けるように気を付けます
・細分化しすぎないようにする
・バランスよく分類する
まとめ
MECEは、日常の業務や生活の中でも、使える非常に強力なフレームワークです。問題解決にも応用可能です。その基本的な考え方を理解、活用することで、より効果的な意思決定が可能できるようになることでしょう。
<文/堀口>