今回は消費税の計算について行ってきたいと思います。
1200円の商品を買って、消費税が10%つきます。このとき、税込金額はいくらになるのでしょうか。数式で書けば、
1200円×1.1
になります。今の金額の110%分を求めることですから、「1.1」の掛け算をするわけです。
まずは、より簡単に計算するための発想を考えていきます。何をやらなければいけないかを具体的にするために、筆算を書いていきます。1.1ではなく、一旦、11の掛け算を考えていきます。すると、以下のようになります。
この筆算の図をじっくり眺めていただいてわかる通り、1200を一つ横にスライドして足しているだけです。つまり、12000+1200をやっていることがわかります。
消費税分を求める、つまり税込の金額を求める計算は×1.1ということですので、この桁を一つ分下げます。
よって、1200+120の足し算になるのです。つまり、税込の金額を求めるとき、その税抜金額を一桁小さくなるようにスライドして足し算すればよいということです。
そう考えると、税込金額の計算方法は簡単ではないでしょうか。消費税が10%の時にしか使えない計算ではありますが、この計算を機に計算の活用の幅を広げて頂き、数字力アップのきっかけとしていただけたら何よりです。
こちらの動画でより詳しく解説しています。
<文/堀口智之>