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コロナウイルスよりも考えるべき日本最大の課題

新型コロナウイルスが社会に、世界に猛威を奮っています。

「こんなはずじゃなかった・・・」

と、様々な変更を余儀なくされている方は多くいるでしょう。

これから先の未来はシンプルな2択です。


  1. コロナが収束する ⇒ 今まで通りの生活に戻る
  2. コロナが蔓延する ⇒ 今までと同じやり方ではダメ

シンプルな2択ではあるのです。アフターコロナ、とか、ウィズコロナともいわれています。

前者の確率は、今のところ、よほど効果的なワクチンが開発されない限りは限りなく0に近いように思ってしまいます。集団免疫の獲得も抗体の維持についてさほど長期間持たないという問題があり、ロックダウンもさほど効果がなかったことはアメリカを見れば明らかです。(ただし、ニューヨーク州など一部地域では感染者数は落ち着いてきています。かといってそれが収束を意味するとは限らず第2波が来る可能性も大いに考えられます。)

しかし、今まで通りの生活に戻ったときに、本当に今の仕組みのままでよいのか、という問題があります。というのは日本の最大の問題は、コロナウイルスではなく、実は、「少子高齢化」です。その重要性はいろいろな人から語られていることではありますが、改めて数字で見ていきます。

昨年の出生数はたった86万人です。亡くなった方は、138万人です。実はこの差で既に51万人です。なんと、昨年1年間で人口が51万人も減ってしまっているのです。

北大の西浦先生がコロナウイルスによるパンデミックによって、「最大42万人の方が死亡する」というシミュレーションを発表し、注目されましたが、現実問題、毎年50万人という本来産まれてくるべきだった子供たちが産まれてきていないのです。ちなみに追加で40万人産まれても人口がそもそもトントンにすらなりません。40万人亡くなるのではなく、そもそも50万人の誕生がないのが日本の現状です。

これは最大の問題と言えると思います。なぜなら、人口がいればどうにかなることでも、人口が減少していく中では、高齢者を支えるお金・時間・人などのリソースを確保すること自体で精一杯になってしまっているからです。現実問題、国の一般会計予算の1/3以上は社会保障費に既に費やされています。

これから、今までと同じような暮らしを続けていくという形であれば、「効率」を当然求めなければいけません。少ない人的リソース、金銭的リソース、時間的リソースの中でどう動かすのか、ということです。理想論ではなく、現実的に、リソースが限られてしまっているのです。

コロナの問題はもちろん大事。コロナウイルスは、プラスだったものがマイナスになる。でも、少子高齢化の問題は本来プラスであるはずのものがない、だから問題を感じにくいのですが、非常に大きな問題なのです。ずっと前から誰もが感じていた課題ではあるのですが、コロナだからこそ見つめなおすべき問題のように感じます。

大人だからこそ、計算したい、ミクロではなく、マクロな視点での数字を使った社会問題の分析をお届けしました。

 

参考リンク

  1. 令和元年(2019) 人口動態統計の年間推計(厚生労働省)
  2.  [国の財政] 歳出~社会保障関係費~(税の学習コーナー)国税庁

<文/堀口智之>