「日本に電柱は何本ある?」「東京都内のカフェの年間売上は?」——こうした一見答えようのない問いに、論理と数字で迫る方法がフェルミ推定です。
フェルミ推定とは
フェルミ推定(フェルミすいてい)とは、正確なデータがない状況で、手持ちの知識と論理的な仮定を組み合わせて、おおよその数値を見積もる手法です。ノーベル物理学賞を受賞したエンリコ・フェルミにちなんで名づけられました。
コンサルティング会社の採用面接で出題されることでも有名ですが、実はビジネスの現場でこそ日常的に使われている思考法です。
フェルミ推定の基本ステップ
- ①問いを分解する:大きな問題を、答えやすい小さな要素に分ける
- ②各要素を仮定する:常識や手持ちの知識から、妥当な数字を設定する
- ③掛け算・足し算で組み立てる:分解した要素を計算でまとめ上げる
- ④妥当性を検証する:出た答えが「おかしくないか」を別の角度から確認する
フェルミ推定がビジネスで役立つ理由
実際のビジネスでは「正確なデータがない」状態での意思決定が頻繁に求められます。
- 新規事業の市場規模を見積もるとき
- 営業戦略のために潜在顧客数を推計するとき
- 競合他社の売上規模を概算で把握したいとき
- イベントの集客数や広告効果を事前に予測するとき
フェルミ推定のスキルがあれば、これらを「なんとなく」ではなく「根拠のある概算」として示すことができます。
フェルミ推定の精度を高めるコツ
フェルミ推定で大切なのは、正確な答えを出すことではなく、桁を外さないことです。100万と1,000万は大きな違いですが、850万と920万の差はフェルミ推定では問題になりません。「だいたいの規模感を捉える」ことが目的です。
フェルミ推定は「訓練」で誰でも上達します
フェルミ推定は特別な才能ではなく、数字の感覚と論理的な分解力の組み合わせです。日常的に「あのお店の月商はいくらだろう?」「この街の人口は?」と考える習慣をつけるだけで、驚くほど上達します。
大人の数トレ教室では、フェルミ推定をはじめとする「数字で考える力」を、ビジネスに直結する形でトレーニングしています。お気軽にお問い合わせください。

