お問い合わせ

ジャニーズ事務所の闇を数字で分析する

ジャニーズ事務所が最近注目されています。昨年2019年7月9日に、ジャニー喜多川さんが亡くなったことを機に、ニュースになることが増えました。

TOKIO、SMAP、手越祐也・・・その他数々のジャニーズメンバーが退社しています。そこには圧力があったのか。なぜ嵐が解散ではなく、休止なのか。ジャニーズ事務所からすればどうしても辞めてほしくない理由があるのです。

 

ファンクラブ運営を数字で分析する

ジャニーズ事務所はファンクラブを運営しています。アイドルが所属していますので当然と言えば当然です。アイドルには必ずファンがいますから。

そこで計算してみます。ファンクラブがどのくらい儲かっているかという試算です。これは調べてみるに、どのWEBにも具体的な額は掲載されていませんでした。しかし、その実態はすさまじいことになっています。

まず、嵐のファンクラブの会員数ですが、あるWEBによると、300万人程度の会員がいると推測されているようでした。(これは正確な数字ではないとは思います。おそらく会員番号の通し番号から予想した人数かとは思います。しかし、いずれにせよ、凄まじい人数です。少なめに見積もっても、数十万~100万人程度はいるのではないでしょうか。)

嵐のファンクラブの会費は、入会金1000円で、年会費が4000円となっております。

ファンクラブの売上は、「年会費×会員数」ですので、簡単に計算することができます。ここれではわかりやすいように入会金を含めた金額を計算していきましょう。

つまり、会員が年間払うお金は、1000円+4000円=5000円となっております。これは最低金額だと考えられます。私もMr.childrenのファンクラブの会員になったことはありますが、会員になると、グッズやライブチケットなども購入し、さらなる収益とつながるからです。ざっくりとらえて5000円と考えてしまいましょう。

すると、その計算結果は、なんと、「150億円」となります。これは年間の売上高になります。もし、気になる方はぜひ計算してみてください。シンプルな計算ですが、凄まじい額儲かっていることがよくわかるのではないでしょうか。

これは、嵐がテレビやラジオ、様々なメディアを通して活動をするから儲けている額ではありません。嵐というアイドルグループが存在するだけで、150億円の売上につながってしまうのです。

もちろん、これは考えられる売上の最大値です。さらに利益額となれば、3、4割程度経費がいくらか使った割合になるので、もっと少ない額での利益になるはずですが、決して大きな割合での費用は使うことはないはずです。

会員としてのメリットは、「会員証がもらえること」「年4回の会報の発行・郵送」「チケット優先申し込みの権利」とのことです。会員を管理するシステム費と郵送代と会員証の発行費用が主な経費ですね。

どちらにせよ、年間150億円、1日あたり換算で4000万円程度もの収益になってしまう。とんでもない利益を出せるビジネスモデルということがよくわかると思います。

 

儲かるから辞めてほしくないという構造

もちろん、嵐のようなアイドルグループをつくること自体非常に大変なことで、先行投資も大いにあるでしょう。しかし、一度育ってしまえば、大きな利益を生み出すことができるというのがジャニーズ事務所の実態というのがよくわかると思います。

しかし、このアイドルをマネジメントするというビジネスは非常に難しさもあると思います。活躍すればするほど、そのアイドルグループに会社自体が依存してしまうことにつながり、抜けてしまったときに大きな損失につながるという仕組みも見えてきます。

最近では、個人で活躍できるような場、youtubeや各種SNSだけでうまく活動していけるようなプラットフォームも増えています。

「儲かっている⇒ダメ」という構図ではありません。儲かることによって、嵐の個々のメンバーも会社から依存されてしまい、活動されにくくなってしまうというのも想像できます。解散をしてしまえば、これまで積み上げてきたものがゼロになる。だから、休止となる。一人ひとりがどう生きるか、ではなく、儲かることから辞められないこともある・・・。

実態はわかりませんが、想像できるはずです。凄まじいビジネスモデルであるということを知っていただけたらと思います。

こちらの動画でも解説しました。

<文/堀口智之>