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20人に1人、すぐ身近にあるうつ病との向き合い方

生涯に「うつ病」になる人の割合、知っていますか?

なんと、5.7%と言われています。

人口の5.7%となると、およそ18人に1人程度。家族・親戚、あるいは友人を含めれば約20人くらいはいると考えれば、うち一人は平均的にいるということです。小学校、中学校、高校の同級生をも含めてみれば、100人以上かと思います。100人いれば5、6人はうつ病(に将来なる可能性がある)です。

一時期、「精神的に弱いから・・・」など誤解が先行してしまったうつ病ですが、決して遠い病気ではありません。

世界でもWHOの推計によると、なんと人口の4%程度、3億2000万人(!!)がうつ病だと推計されるとのこと。

そして、一度うつになってしまうと、再発率は50%以上とも言われます。再発防止策も十分に考える必要があります。

先日、うつ病などの復業支援を行っているリヴァの伊藤社長をお呼びし、うつ病やメンタルヘルスに関するイベントを開催させて頂きましたが大きな反響がありました。たくさんの感想を頂きありがとうございます。

リヴァの伊藤崇さんの話によれば、「うつ病になぜなったのか?」その原因ときちんと向かいあっていくことが必要で、リフレクション、振り返り、価値観を改めて考え直していかなければ、もう一度仕事に復帰したときに同じことをぶり返す可能性もあるという話が印象的でした。

たしかにその通りで、Aという反応が起きたときに、Bという反応になれば、うつが再発したとすれば、Cという反応にしなければいけないということです。Aが起きたときにBという反応が起こるというのは、ある価値観がその感情や行動を生み出すと考えられます。

例えば、「あいつ、大丈夫かよ!」と、自分に対しての噂話をふと耳にしたとき、「自分はダメなのかもしれない。」と思う人と「なんてことを言ってるんだ!許せない!」という人と「心配してくれて有難い。」と思う人と、どれが正解かはわかりませんが、うつ病は結果起こるもの、と考えれば、反応を変えるためのそこに根付く価値観を変えなければいけないわけです。

非常に深いテーマではあるのでまたの機会を設けて開催したいと思っております。

 

参加の感想はこちら(一部)

仕事中だったため完全には聞けていませんでしたが、伊藤さんのような取り組みをされている方、復帰支援や生活の考え方を知ることができて、とてもよかったです。ご開催をありがとうございました😊


伊藤さんと堀口さんの意見交換、トーク(掛け合い)の時間が観たかったです。トーク混じりも面白いです。根掘り葉掘りと深掘りを「もっと、もっと..」と時間が短いと感じる。次回次々回とお願いします。


はじめまして!私はA型、就労定着、相談支援を持つ小さな株式会社のスタッフです。最近は就労定着支援を中心に勤務しておりますが、なかなか定着が難しく、もっといい方法がないかと日々格闘しています。最近では、やはり就職の前段階が大事だと強く感じ、その方法を模索しております。リヴァ様のような会社を作ろうとは思っていますが、個人では限界を感じ、なかなか難しく思っております。もっといろいろなことを学び、障害のある人と少しでも一緒に歩いていけるようになろうと思ってます。50代になった今、残り少ない人生を何とか踏ん張って生きていきます。今日は貴重なお話、本当にありがとうございました。


思わず投稿しすぎて、すいませんでした。一昔前ですと、「うつ」について語ることなど、タブー視される世の中でした。それが、今日のようなセッションがリモートで開催されるなんて、本当に長生きはするものです。


就労出来ない、続かない理由として双極性障害とまでいかなくても気分障害(気分変調症)の人も多い印象があります。そう思うのは私自身がかつて、そうであって原因は機能不全家庭で育った事による愛着の不安定さと認知の歪みでした。
10代の頃から、自分は何処かおかしい、このままでは社会で生きられなくなるとの不安が、ぼんやりとあり心理学や精神医学を勉強しましたが私が勉強しだした20年前には上記についての研究が遅れていて情報が不足していました。
完全な精神疾患とまではいかないですが生き辛さに自殺を考えた時、自助グループに辿り着き、何年もミーティングに通って体験や痛みを分かち合い、安全で信頼出来る人間関係やコミュニティとはなんだろう?という事を一から学び、沢山の人に関わって貰って回復しました。
リヴァさんのやっている事業は、これに近いと感じました。ミーティングは基本、言いっぱなし聴きっぱなしでクロストークが無いので(批判ばかりされて来た人にとっては、当初これだけでも癒やされます)ある程度、回復して来たら能動的に働きかけてくれる事も社会復帰を早めるのには必要だと思います。
ミーティングに効果はありますが時間が掛かって年齢的に再就職などが厳しくなるのも事実です。そう思うと丁寧に寄り添ってくれながら、なるべく早く社会復帰を促してくれる、とても素晴らしい事業だと思いました。
私も機会があれば、周りの人に話をしていきたいと思います。
良い時間を有難う御座いました。今度とも宜しくお願い致します。


一丸となって一つの仕事に打ち込むビジネスモデルでは、収益は上げられず個人個人が自立し、その個人がプロジェクトごとにチームを組んで仕事を進めていく時代になったと感じる。対面で雰囲気で伝えることしかできない、ITでコミュニケーションがはかれない人には厳しい時代となった。多くの情報を持ち、俯瞰で物事を冷静に分析できれば精神を病む可能性は低い。情報が少なく、情報に振り回され狭い世界で生きていると身も心も病んでしまう。人に直接触れ合うことができなくても、不安にならない状況は作ることはできる。適者生存。生き残った者が時代を作っていく。


以前、部下に鬱の者がいて共に苦労しました。当時、このような活動があれば当事者のためになったと思います。


今回は、確率などマクロ視点による数字を使ったものでした。
次回があるのなら、ミクロ視点、個人の感覚で数字を使って、鬱と付き合う方法をお話しいただければと思います。
鬱は「比較」することと関係があると思っています。
つまり、どのように上手に、自分自身を攻撃することなく、割り算を使うということです。


3年前にデータセンス基礎セミナーを受講させて頂き、また前回のベンチャー投資も楽しく視聴させて頂きました。
 今回、非常に興味深いテーマとリヴァ)伊藤様の取り組みに共感を得ました。
私自身コンピュータメーカ系の企業にて営業職でありますが、20年程前に自律神経失調症により休職を経験しました。リヴァのようなグループダイナミックスのプログラムの事は当時知らなかった為、気づいたら自己で内観をしていた状況です。その後、産業カウンセラーの資格を取得し、自分自身のコントロールと職場仲間へのカウンセリングに役立てれたらとの思いでおりますが、なかなか活動までは至っておりません。
 セミナー中の質問で「来談者が中心であるが、Push方法は検討されているのか」をさせて頂きましたが、企業とかで知っている人、傾向が見受けられる方を察知して、こちらから声かけできる取組をされていたら面白いなと思っての質問でした。(勝手に声かけてら怪しいと思われるので難しいですが)
 悩まれている方の初回のカウンセリングへの抵抗感は高く、隠れうつの方は統計上の数字以上と思われます。そのため、気軽に悩みや共感できる場を予防の段階からできる場を提供できる手段はないか考えております。
 アバターAIも面白い取組だと思っております。
 何もかもIT・AIは基本嫌いで人との繋がりを重要視しておりますが、多角的なカウンセリングDB(心理状況・事象背景・生育歴・ノンバーバル状況)からのAIカウンセリング➡︎あくまで、初期段階の為のものとか作れればいいかなと個人的な感想です。


伊藤さんのお話で特に興味深かったのは、ひとつは企業へ一般の枠で就労する人をターゲットにした事業が存在するということでした。就労支援といえば障害枠での就労支援や作業所への就労というイメージでした。伊藤さんのお話を伺うまではリワークプログラムというものに落胆しかなかったのですが、そういう事業が存在するのかと目の覚める思いでした。まさに今、こういう助けを欲している人がいるであろう、世に広く知られて欲しい事業だと思いました。
 もうひとつはパフォーマンスが落ちた社員が仕事を休まずに「ただ会社に居るだけ」で発生するロスに関することでした。こういう事実が、必要な休職へのハードルを下げる助けになれば良いのですが。


堀口先生が所々で率直な質問を挟んだりコメントを拾って下さったことで、お話全体が掘り下げられてより興味深く感じられ、伊藤さんのお人柄かお二人の関係性ゆえか、始終和やかな雰囲気の進行で穏やかな時間を過ごさせてもいただきました。(イベントが)始まるまでは一体どんな内容になるのか戸惑いしかありませんでしたが、それだけに一層得をした気分でした。当事者としては感謝しかありません。自分の現状がサービスの適応であるかは分かりませんが、見学に行ってみようと思います。

引用:うつ病の患者数-心の陽だまり
引用:うつ病の人は世界で3億2千万人 WHOが推計
引用:株式会社リヴァ

引用:【うつ病×数字】”これからのメンタルヘルス”を考える
ゲスト:株式会社リヴァ 代表取締役 伊藤崇さん
https://peatix.com/event/1918024/view

<文/堀口智之>