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理系脳と文系脳の違いとその特徴

理系脳の特徴

まず、理系脳とか、文系脳は造語ですので、根本的に違いを問うことは難しいと思っています。理系脳は●●じゃなくてはいけない、とか、文系脳だから●●と思考するとか、そんなことはないと思います。

ただ、「理系脳になりたい。」「理系のように物事を考えられるようになりたい!」そんな自称文系の方のお悩みを聞くことは正直あります。実際、職場の理系の人と話がついていけない・・・なんて悩む人もいるのです。もちろん、理系脳がどういうものかを根本的に考えるのが難しいですが、大胆に3つの文系脳と理系脳の根本的違いを提示したいと思います。

理系と言えば、数学。数学と言えば、数学の問題の解き方で思い出すのは、「場合分け」をしながら論理的に考えるという特徴が理系脳、だけのように思えるかもしれませんが、論理だけではないのです。ぜひ最後までご覧ください。

1.”感情”か、”論理”か。

すべての人は、合理的に判断していません。気分で判断することは多いことでしょう。しかし、どちらかと言えば、理系脳の人は、論理で答えを導き出すことが多いと思います。それは損をするか、得をするか、金額的な面や時間的なコスト、得などを計算し、行動の基準としています。単なる感情的にだけ、その場で怒りを感じたから怒ってしまう、など、今の振る舞いが長期的にどんな影響を及ぼすのかを計算するかどうか。そこに理系脳かどうかがポイントがあるように感じます。

2.理系の数学的専門用語が脳にしみついている

理系の人同士の会話には、独特の専門用語が飛び交います。「このグラフ、指数関数的に増加しているのでは?」など、”指数関数”が数学の用語だけでなく、日常用語として使われています。「平均」や「標準偏差」、「確率」、「分布」、統計学の分野一つとってみても、専門用語がたくさんあります。しかもその専門用語がまるで、自分自身そのものであるかのように、思考そのもの、日常的な言葉になっているのです。ここに、文系脳の人との超えにくい壁があるように思います。

3.理系脳は抽象思考

数学は、物事を抽象化して考える学問です。抽象思考は、「りんご」と「いちご」の共通点として、「赤い色をした丸い食べ物」と考えることができるように物事の共通部分を取り出す思考です。
しかし、例えば「小説」を読んでみましょう。全世界の人の毎日の共通事項である、「朝起きた。」というシンプルな出来事が起きただけなのに、「朝、日の光が目に飛び込んできた・・・。」などという一つ一つ現象が言葉になっていて、細やかな描写がそこにはあります。これはシンプルに物事のある部分だけを取り出すのではなく、感情的な動きや、そこにいたる現象などを考えるということになります。これが文系脳の一つの特徴かもしれません。細かな現象を見るのが文系脳であれば、「抽象化」して、共通点を探るというのが理系脳の特徴のように思います。


以上、文系脳と理系脳の違いと、その特徴について考えてみました。理系脳になるためのセミナーを日々開催していますのでお気軽にお越しください。

<文/堀口智之>