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数学は天井の高い部屋と低い部屋と交互に学習したほうがよい説

カテドラル(大聖堂)効果とは

カテドラル効果とは、天井が高い部屋にいるだけで抽象的な思考や創造性を活性化させる傾向があり、天井が低い部屋は1つのことに集中する思考になる傾向があることを言います。

このカテドラル効果を信じるなら、アイデアを出さなければいけない状況、アートやデザインに取り組むときにはなるべく天井の高い部屋で行ったほうがよいでしょう。

集中しなければいけない状況のときは、天井の低い環境で行うとよいということです。

そう考えると、数学も一種天井の低い部屋で行ったほうがはかどるかもしれません。しかし、あまりに集中しすぎると、一つのことに固執し続け、思考が凝り固まってしまうこともあるため、そうしたら天井の高い部屋にいくことで、それが解消されることもあるでしょう。

つまり、問題解決のための創造性を必要とするときは天井の高いところで。問題が解決して、あとは遂行していくだけなら天井の低いところで学習してみるというのはどうでしょう。

私も、狭い自分の部屋で考えることと、外のカフェなどで考えることを分けるようにしていて、家はやはり一つのことに集中するのに適していますが、他のアイデアや発想が手に入りにくくなるため、そうしたときは天井の高いカフェに行って考えるようにしています。天井の高さをものすごい意識しているわけではないですが(笑)もちろん、個人差あるかもしれません。

しかし、このカテドラル効果がなぜ起こるのかは明らかになっていないようはありますが、プライミング効果も指摘されています。プライミング効果とは、記憶の中の特定概念を刺激させ、その後の行動を変えてしまうことを言います。天井が高いことは自由を連想させ、天井が低いことは閉鎖的なことを連鎖させ、それがそのまま思考形式にも紐づくということです。

モスクや大聖堂に行って天井が高い建物は手が明らかに届かないので、自分だけの力では作れない、何か新たな発想を必要とする感覚が得られるのかもしれません。どちらかと言えば、狭い空間の家は我々慣れていますし、頑張れば手が届く感覚はあったりするので、逆に言えば、この”慣れた”天井の高さが違和感なく、物事に集中させる感覚をつくるのかもしれませんね。

参考;The Influence of Ceiling Height: The Effect of Priming on the Type of Processing That People Use(Joan Meyers-Levy, Rui Zhu)

<文/堀口智之>