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「数字に強くなりたい」大人へ、何かを辞めることの大切さ

いろいろなことに手を出し始めると、一つのことが疎かになりがち

これは何にでもいえることですが、いろいろとやり始めると、一つのことに対しての力が弱まります。

数字に強くなりたい。という多くの人と向き合ってきていますが、同時にいろいろなことに手を出している人もおり、その方に言いたいのは、何かを習慣化するときはほぼ確実に一つのことに集中したほうがよいということです。

今、同時に2つのことをしていたときに、一つあたり50%の力になりますが、それが3つに増えたとき、一つあたりの力は33%になります。つまり、一つあたりに向き合う力は17%ポイントくらい下がってしまいます。17%ポイントと言っても侮るなかれ。1/3が無くなってしまうのです。

この1/3は非常に大きく、私のブルーライトカット眼鏡もおよそ1/3の青色の光をカットする仕組みですが、目の疲れ具合は全く違います。眼鏡なしで30分もPCを眺めれば目がやられてしまいます。

成果を出す秘訣は、とにかく集中することです。同時に何かをして、成果が出なかったということではなく、まず、100の力で向き合っている人に勝てるわけがないのです。

「片手間でやってダメだったから今があるのでは?」

・・・と考えてみると、何かを真剣に身に着けたいのであれば、同時に力を費やすのではなく、たった一つに集中してみるというのはとても大切なことです。

もちろん、人によって差はあるかもしれませんが、私は少なくとも、同時にいくつものことを進めるのが非常に苦手です。かといって苦手なことをわかっていながら、同時に進めていたこともあったわけです。

やはり、同時に進めているときは、細かいことに目が向くわけがなく、ちゃんと成果が出なかった反省があるわけです。この細かいことが、成果を左右してきます。俯瞰して、「どうやったらうまくいくのかなぁ?」と過去をきちんと振り返ること、まったり考える時間も必要だと思うのです。

特に何か新しいことをやるときならなおさらです。料理を作るときにも、片手間に作って、「最後のコショウ一振りがあればずいぶんと味が良くなったのに!」なんて思うこともありますよね。学びはそれが後からくるのです。学んだずっと後に、そういえば、何も残らなかったな・・・なんていう後悔がくるわけです。(生々しいエピソードもあるので、このあたりはセミナーでお話したいと思います。)

「何かを始めるなら、何かを辞める。」

+1をするなら、-1を考える。そんな発想を持っておきたいところです。

<文/堀口智之>