大人が算数を学び直したいというときのオススメ本を3冊ほど紹介していきます。「自分は文系だから、数学というか、算数ですら出来ない・・・。」という人でもきっと楽しめるはず。数学にあきらめたくない。もう一度算数からやり直したい人のための書籍3冊です。
ちゃんと王道の算数を復習する
〇まるわかり小4算数(他、小5、小6もおすすめ)
こちらの書籍は、わかりやすく算数を解説しており、また、掲載されている演習量も適切です。多すぎるわけでも、少なすぎるわけでもありません。いろいろな算数の本がある中で丁寧に書いてある方です。算数をきちんと学び直したいなら、王道のテキストで学ぶというのはぜひ試してみてください。(2021年3月22日現在、絶版になっているようですが、中古でも販売されているようです。)
数の歴史から図で楽しむ
〇数の歴史
数学の世界を楽しむ。しかも図を身ながら数の歴史について学ぶことができる一冊です。数から楽しめるという意味では、オススメです。特に苦手な算数だからこそ、学び続けるモチベーションを持つことが大切。図だから、文章を読み続けるのはちょっと・・・という方でもきちんと読みこなすことができるはず。
ビジネスの世界を算数で楽しむ
〇吉野家で経済入門
吉野家って知っていますか?そう、牛丼で有名なあのお店です。この吉野家で経済が学べてしまうという一冊。対話式で掲載されていますので、読みやすい。算数を学ぶというよりは、現実の中で算数的に考えるためにどうしたらよいのかが具体的に記述されていますので読み進めることが気軽にできます。一度は利用したことがあるお店だからこそ、価格をどう決めていったのか、その具体的な内容が記載されています。世の中はたくさんの数字で出来ていますし、ビジネスの世界は数字で考えなければ重要な決断はできません。その入り口として楽しみながら読んでみてください。
大人にはあまりオススメしない本
意外とオススメじゃないのが、「大人のための・・・」と書かれている書籍です。実は、大人に必要な数学がわかっている人はあまり多くありません。実際多くの「大人向け数学」を書いている多くの著者が大人に教えたことがないにも関わらず書いている人も多くいらっしゃいます。(もちろん、それ自体が問題ではないとは思いますが。)「それ、大人に必要?」と社会人対象の数学塾を経営してきた身からすればつい思ってしまう本もしばしば。
「大人にも手にとってもらいやすくするために薄くしました。」とボリュームが少ない本もありますが、厚さが薄ければ薄いほど、きちんと説明をせずに、重要な部分を省略しているものもたくさんあります。もちろん薄い本であれば買って挑戦もしやすくなるとは思いますが、丁寧に説明が書いてある本ほどきちんと厚みを持っていたりするので取捨選択が必要となります。
<文/堀口智之>