どちらも”思考法”として頻繁に聞く言葉、ロジカルシンキングとクリティカルシンキング。
しかし、これらの用語の違いについて意外と知っている人は少ないかもしれません。今回は、これら二つの思考スキルがどのように異なるのか、そしてそれぞれがビジネスの場でどのように活用されるのかを詳しく解説します。
ロジカルシンキングとクリティカルシンキングのそれぞれの概要
ロジカルシンキングとは、論理的に物事を考え、整理し、結論を導く思考法です。主に事実や情報・データを分析し、整理するために使います。
クリティカルシンキングとは、批判的思考という訳の通り、情報・データを批判的に評価し、よりよい判断を行うための思考法です。
具体的な違い
主な違いとしては、ロジカルシンキングは与えられた情報を真なるものとして合理的な判断を下すことを目的として指すのに対し、クリティカルシンキングは同じ合理的な判断を下すにしても、そもそも情報が合っているかどうかなど、批判的に情報と向き合う点で、クリティカルシンキングはロジカルシンキングよりも広い視点を持っているといえます。
それぞれの強みと弱み
ロジカルシンキングの強みは、明確で一貫した結論を導くことです。しかし弱点としては、前提条件や情報そのものが誤っている場合、誤った結論を導くリスクがあることです。
クリティカルシンキングの強みは、多角的な視点から情報を評価することです。しかし同様に弱点があり、あまりに多面的に見ることで、明確な結論が出ないケースも多々あります。
まとめ
両者は異なる特性を持っていますが、ビジネスの現場で非常に有用なスキルとして重宝されます。クリティカルシンキングでその情報を評価し、ロジカルシンキングで情報を整理・合理的な判断へとつなげることとで、よりよい判断へとつなげることができるでしょう。
<文/堀口智之>