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FP試験の計算問題でつまずくとき|電卓を叩く前に戻る基礎

生成りの紙に、高さと葉の付き方が異なる二本の草本を細い線と淡い彩色で描き分けた、植物図譜風のボタニカルアート

FP試験の計算問題で手が止まるときは、式・単位と期間・電卓の操作・問題文の読み落としの4つに分けて記録します。同じ不正解でも、次にやることは分類ごとに違います。解けなかった問題の数だけを数えても、どこへ戻ればよいかは決まりません。

この記事では、つまずいた位置の分け方と、割合の式に戻る練習を紹介します。以下の金額・利率の設定は、説明用に作成した架空のものです。出題範囲や試験の方式は変わることがあるため、受検する級と、申込時点で公開されている公式の案内を確認してください。

解けない理由を、4つに分けて記録する

解けなかった問題は、印を付けるだけで終えずに理由を書きます。使う分類は「式を思い出せない」「単位や期間がそろっていない」「電卓の操作を誤った」「問題文の条件を読み落とした」の4つです。

4つは、必要な作業が別々です。式を思い出せないなら暗記ではなく式の意味の確認、単位がそろっていないなら書き出しの手順、電卓なら操作の練習、読み落としなら条件に線を引く習慣が対象になります。1問につき1つ選びます。どうしても決められない場合だけ、2つ書きます。

記録は、問題番号、分類、気づいたことの3項目で足ります。長い振り返りを書くより、分類を欠かさず付けることを優先します。

10問分の理由を書き出すと、どの分類に偏っているかが見えます。偏りが分かるまでは、解く量を増やしても戻る場所は決まりません。

割合の式に戻す:増減を1つの掛け算にする

金額が増える計算は、足し算ではなく掛け算にそろえると手順が短くなります。100万円が2%増えるなら、100万+100万×0.02 と書かずに 100万×1.02=102万円と書きます。

減る場合も同じです。2%減るなら 100万×0.98=98万円です。増減を1つの倍率へ置き換えると、複数回の変化を続けて掛けられます。倍率で書き直す考え方は、割合の用語解説でも扱っています。

変化した後の金額から元へ戻すときは割り算になります。2%増えて102万円になったなら、元は 102÷1.02=100万円です。102万円から2%を引いた 102×0.98=99.96万円にはなりません。どちらを100%とみなしているかで、掛けるのか割るのかが決まります。

練習:利率と期間をそろえて、単利と複利を比べる

元本100万円、年利2%、期間2年で計算します。単利なら利息は毎年 100万×0.02=2万円で、2年分は 2×2=4万円、元利合計は104万円です。

複利なら1年後は 100×1.02=102万円、2年後は 102×1.02=104.04万円です。差は 104.04-104=0.04万円で、金額にすると400円になります。元本はどちらも100万円で、違うのは2年目の利息を何に掛けるかだけです。

同じ「年2%」でも、前提が違えば結果は一致しません。この計算で分かるのは、前提の違いが金額にどれだけ出るかまでです。どちらの前提で問われているかは、問題文の記述から読み取ります。

単位と期間をそろえてから電卓を使う

期間が1年でない場合は、先に1年あたりへそろえます。年利2%で6か月なら 100万×0.02×6÷12=1万円です。年利をそのまま掛けて2万円とすると、期間を二重に数えたことになります。

利率の書き方も分けます。利率が2%から3%へ動いたときは、1ポイント上がったと書きます。利息の金額は 100万×0.02=2万円から 100万×0.03=3万円へ、1万円増えます。率にすると 1÷2×100=50%で、分母の2万円は変更前の利息額です。利率の差はポイント、利息の増え方は%で、別々の数字です。率の書き分けは割合の考え方のガイドにもまとめてあります。

過去問の使い方:答え合わせより、途中式を残す

過去問を解くときは、答えだけでなく途中式を残します。残す項目は、使った式、置いた分母、単位と期間、電卓に入れた順序の4つです。正解した問題でも、偶然合っていたのかどうかは途中式がないと分かりません。

2回目に解き直すときは、前回の途中式を見ないで解き、後から突き合わせます。同じ位置で同じ間違いが出るなら、その分類が現在の課題です。分類が変わっていれば、前の課題は片付いています。

1問にかけた分数も書いておきます。解けたが時間が足りなかった問題は、正誤の記録だけでは後から拾えません。

残り期間から、戻る範囲を決める

試験日までの週数を書き出し、記録した分類の多い順に割り当てます。読み落としが多いなら条件を書き出す練習、電卓の操作が多いなら入力手順を固定することが先になります。すべての分野を均等に回す計画は、残り期間が短いほど成り立ちにくくなります。

途中式の残し方と、戻る範囲の決め方を日程に合わせて相談したい場合は、和からの個別指導があります。受講にかかる費用は、回数と期間の選び方で変わる仕組みです。試験日までに何回必要かは、無料相談で見積もってもらえます。扱えるのは計算の手順と誤りの分類までで、出題範囲の解説や合否の見通しは含みません。

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