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大人でも難しい大きい数の読み方

大きな数の読み方は教わらない

大きな数。一応小学校のカリキュラムには入っています。4年生で学ぶもの。
しかし、大人はどう読むのかをほとんど忘れてしまっています。

しかも突然会社の売上など資料を読み込む必要に迫られ、向き合うようになります。決算書をどう読むか。財務諸表を読みこなす。大きな数のオンパレードです。

昨日も「数字トレーニング基礎セミナー」があり、大きな数を教えていましたが、予想以上に苦しむ人多数。

そもそも、「1,000(千円)」と書いてあった時点で素早く読めません。時間をゆっくりかければ読めるのですが。1つ読むのに最低でも10秒はかかる。

カンマ毎に区切る読む方法、「千」「百万」「十億」「一兆」を覚えて読んでいけば2秒で読めるのですが、全く慣れていないのです。この読み方の練習をする機会が、生まれてから一度もないのです。

逆に言えば、慣れていないから出来ていないだけです。

 

大きな数はトレーニングすれば誰でも読める

つい先日、ランニングシューズを探しにスポーツ店に立ち寄って良さそうなものを見つけて試着したところ、店員さんに「ランニングマシンに乗りますか?」と言われ、初体験。元陸上部ではあるので走るのは得意なのではあるのですが、床が勝手に動いていくランニングマシンにどう乗っていいかが全くわからず、へっぴり腰で足を動かしてしまい、「あれ、あれれ・・・」と言いながら全く乗れませんでした。非常に恥ずかしい想いをしました・・・。

そのくらい慣れてないのです。読める実力は持っているのに。すぐにパッと読めと言われたら、そう、読めない。だから一定の訓練が必要なのです。

もちろん、慣れの問題ですから、練習すればできるようにはなります。

ただ、その練習する根気すらないのが、数字の苦手な人の特徴です。読む気にすらならない。だから、一定のところまでは練習するのです。そのためのセミナーとなっています。

この大きな数の読み方を解説し、演習。質問がたくさん出て、結局20分くらい時間がかかってしまいました。

でも、この20分をきちんとかけたことで、心にはきっと残ったはず。大人の学びは忘れないようにする工夫が大切です。忘れないためには、単なる暗記ではなく、実践や、どこが引っかかっているかを丁寧に紐解いていくことが大切です。少しずつ、読めるようになります。

実際に、上場企業が毎年発行する「有価証券報告書」はこんな感じです。たくさんの大きな数に溢れています。

引用:ソフトバンク-IR-2019年度有価証券報告書)より一部引用
引用:早稲田アカデミー-IR-2020年度有価証券報告書)より一部引用

もちろん、決算説明資料など、わかりやすくかみ砕いた資料も上場企業は公表していますが、企業の見せたい資料だけが掲載されてしまうのが問題となっています。だから、元、原典となる資料を読みこなす上で、大きな数を乗り越える必要性は必ずやってきます。

まずは、一、十、百、千、万・・・億、兆と、0を一つずつ増やしながら読むこと。そして、カンマ毎に区切って読むこと。この順番で練習してみてください。

「大きな数の読み方をちゃんと訓練したい。」という方は大人の数トレ教室のセミナーにまずはお気軽にお越しください。

<文/堀口智之>