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人類はいかに”計算”を獲得したか【NUMERACYトークライブ】開催のお知らせ

4月11日(日)19時~イベント開催します。先日、clubhouseというサービスで偶然前山和喜という日本計算史の研究者の方とお会いし、あまりの知識の豊富さに私が惚れ込んでしまい、コラボをお願いさせていただきました。非常に面白いイベントになること間違いありません。これほど「計算」が詰まった回は日本国内開催でこれまでないのではないでしょうか。ぜひご参加ください。しかも、無料。人数限定となりますのでぜひご参加ください。

申し込みはこちら(peatix)

人類の計算獲得の過程が学べる

◆人類がいかに計算を獲得してきたか?

普段、みなさんはどんな計算をしていますか?よくよく考えると、私たちは様々な計算をしていることに気が付きます。そして私たち人類は計算を活用してきた歴史があります。

狩りをしては獲物を数え、家族に分け与え、農耕や牧畜によって食料を収穫しては計算を日常的に活用してきたと考えられます。足し算、引き算、掛け算、そして割り算。すべてよりよい日常を歩むのに必要でした。

そして、人々は都市や国家を形成します。住んでいる人の人数や納められる税金など、日常の暮らしで使うよりも大きな数字が必要とされ、それに伴って高度な計算が必要になりました。古代エジプトでは、1文字で「100万」をあらわす数字も存在していました。国の運営に”計算”は絶対に必要なツールでした。合理的な社会を形成する上で、皆が納得しながらよりよい暮らしをする。それぞれの人が生産、販売など経済活動を行う上でも必要とされました。

そんな計算の歴史が何より大きく変わったのは、「計算道具」が出始めてからでしょう。「そろばん」や「計算尺」,そして「コンピュータ」など様々な道具や機械が生まれ,計算の活用の幅はさらに広がっていきました。機械学習やディープラーニングの裏側には「計算」があります。将来的には、人工知能が「計算」によって”意思”を持つ。そんな未来は既にそこまできているのかもしれません・・・。

そんな人類と計算の歴史を振り返り、主にコンピュータが登場する以前の数字と計算の扱い方をなるべくわかりやすく学びます。日本計算史の専門とする研究者である前山和喜が話し手、大人のための数学教室の創業者であり数字に強くなる数トレ教室代表の堀口智之が聞き手になって様々な角度からお話します。

 

数字で考えるきっかけになるイベント「ニューメラシートークライブ」とは

新型コロナウイルスが世界で猛威を奮う中、我々はこれからどんな生き方をしていくべきなのか。今、我々に必要なのは、合理的に物事を判断することです。日々メディアを通じて報道される感染症の様々な数字に惑わされることなく、「よい」「わるい」のグラデーションを的確に把握し、よりよい未来のために生きること。2021年。今、「numeracy(ニューメラシー)」が求められています。「numeracy」とは、「number」+「literacy」。いわば、数のリテラシー。「数的リテラシー」が求められてるのです。これからを”数字”で考えたい人のための有識者と共に学べるトークイベントです。参加するに、数字が得意である人は一切ありません。苦手であっても、最初の一歩を踏み出せる。気軽に参加でき、気軽に学べる。そんなコンセプトで開催しています。数字を元にビジネスや社会、日本の未来を考えるトークイベントです。

 

受講対象

・人類の歴史に興味がある方
・計算に興味がある人
・数字を学びたいと思っている方
・数学的思考法を身につけたい方
・日常生活をより良く過ごしたい方

 

招待講師

前山 和喜(まえやま かずき)
専門は日本計算史。研究対象は日本における電子計算機の開発と導入と利用による社会の変容。工学院大学、関西大学大学院、日本科学未来館 科学コミュニケーター職を経て、現在は総合研究大学院大学文化科学研究科日本歴史研究専攻(国立歴史民俗博物館で博士後期課程),工学院大学 情報学部 非常勤講師・客員研究員。

前山が過去に書いた連載「計算の歴史学とジェンダー―誰が計算をしていたのか?」

 

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<文/堀口智之>