日本人の年間コーヒー豆の使用量は「約47万トン(2018年)」と言われています。
しかし、その数字に何の意味も感じないのではないでしょうか。
では、「日本人は平均年間約300杯ものコーヒーを飲んでいる」となれば、「えっ」という驚きと共にコーヒーの消費量の多さに驚くのではないでしょうか。
そう、数字は必ずしも、わかりやすい意味が通るような形で存在していません。
意味の分からない「〇%」という数字や「〇トン」「〇億円」といった様々な単位と共に存在しています。
そして、その数字が意味を持つためには、その数字が自分事にならなくてはいけません。
例えば、自分の日常に置き換えると・・・
自分の仕事に置き換えると・・・
など、自分が扱いやすい量に分解してあげることが必要なのです。
それは、ちょっとした「四則演算」です。
決して難しい分析手法ではありません。むしろ、比較的簡単です。割り算するだけですから。
しかし、簡単な故にそれを扱いきれているのかといえば、おそらく「NO」。
1日の間にどのくらい掛け算、割り算をしているか?
と言えば、意外としていないはずです。
日常のニュースや情報に様々な数字が流れていきます。そんな情報を一歩立ち止まって分解していく中で世界がわかる。もっと世界が面白くなっていくのです。ポイントは計算すること。できれば、暗算がよいと思います。すぐには暗算できないかもしれませんが、少しずつ訓練していくことで出来るようになると思います。
コーヒーの数字計算方法
1.コーヒー豆47万トンは何g?
・1t=1000㎏
・1kg=1000g
・1t=100万g
・1万トン=100億g
よって、47万トン=4700億g
2.47万トンはコーヒー何杯分?
1杯に使うコーヒー豆の量は約15g程度。
4700億÷15=約320億杯
3.一人あたりのコーヒーの飲む量は?
日本人口で割ります。
・約320億杯÷1.2億人=約270杯。
となります。
※これらは概算なので、正確な数字ではありません。
※1杯に使うコーヒー豆の量を15gとしましたが、飲み方によって変わってきます。
※もし1杯の消費量が10gだとすると、約390杯となります。
一歩先の数字力へ
「若い人(~18歳くらい)の人はあまりコーヒーを飲まないのでは?」
という仮説を持てると、実はもっと飲む杯数が増えることがわかります。
20歳までの人が約3000万人だと仮定すると、約9000万~1億人程度で割った方がいいかもしれません。そうなると、先ほど算出された値の25%程度のコーヒーが飲む杯数が増え「3」で求めた270杯⇒年間340杯程度になります。
こちらの数字の方が実感に近い数になります。
実際に、コーヒーは18歳以下はあまり飲まないようで、特に顕著なのは中高生(女性)⇒40~59歳(女性)で約10倍コーヒーの飲む量が変わるそうです。
参考WEB
<文/堀口智之>