「少しコロナも落ち着いてきたのかな?」
なんて思っている方が結構多いような印象があります。しかし、全く落ち着いていないどころか、一部情報では、第三波のような傾向が日本国内で起きているとの情報も出てきています。実際に今の国内新規感染者数の推移を見てみます。
確かに、10月後半から盛り上がっていくように少しずつ感染者数が増えていっている印象があります。私個人としても今年冬に第三派が来ることを予想していましたが、やはりグラフを見ても、パッと見でも、第3波の波が来ていると推測できます。
インフルエンザのように、新型コロナウイルス(covid19)は夏に若干感染力が弱まる傾向があることが指摘されています。(参考:新型コロナウイルス 「夏に弱い」は本当か?)そう考えると、やはり今年の冬は新型コロナに警戒が必要です。
世界のコロナ感染者数はどうなっていっているか
新型コロナウイルスの世界の感染者数が本日から明日にかけて5000万人を超えることが見込まれています。(11月7日現在、4977万人)
今、1日あたり5、60万人の方が感染していっており、1億人を超えるのも時間の問題です。早ければ2か月くらい(80万人超/日)で超えてしまいます。(もちろん、感染が明らかになった、判明した人、という条件付きですので、実態はその数割増し、数倍となっていることでしょう。)そして、1日あたり8000人~9000人の方が亡くなっていっております。
おおよそ、世界で1日あたり30万人くらいの人が亡くなっていることから考えれば、新型コロナウイルスによってざっくり3%ほど死亡者数が増加するという形になっています。
国内にいると、少しコロナ関連のニュースが収まってきたように思いますが、全く勢い衰えることなく広まっていっているというのが現状です。
アメリカで感染者が累計1000万人を超えた
アメリカでは、なんと新型コロナウイルス陽性者が1000万人を超えました。アメリカの人口から考えれば、おおよそ30人に1人くらいが感染していっています。これが意味するのは、友人で一人くらい感染者がいるであろう、ということです。30人に一人ですから、身内、親戚、親友のうち、一人がおおよそ感染していても全くおかしくはありません。
そして、アメリカも日本と同じように大きな新規感染者の波がきています。大統領選挙で大変な騒ぎになっていますが、コロナもすごいことになっています。
1日13万人の感染ですから、既に過去最高の人数が感染していっています。おおよそざっくり死亡率が2.5%程度ですので、時間差はあれど、13万人が感染⇒3000人/日の方は亡くなることが確率的には言えてしまいます。
フランスでも大きな感染の波が来ている
フランスでも10月30日~12月1日まで全国的な2度目のロックダウン措置を導入すると発表しています。
第一波が霞んで見えてしまうくらいの大きな感染の波がフランスを襲っているのがよくわかると思います。とんでもない感染者の量です。1日6万人。
今後、コロナウイルスはどこまで広がるのか
今のところ、具体的に新型コロナが収まっていくという理由が見当たりません。
つまり、これから感染者数は拡大していく一方であると思います。
「ワクチンがある!」「集団免疫が!」などの情報もありますが、効果への見込は薄いと思っています。もちろん、「ワクチンができる!」などの情報は流れていますが、我々の手に届くのはいつになるか、ということです。ワクチンを大量生産し、多くの方に届けるというプロセスが発生します。我々が想像しているよりもずっと遅いタイミングになる可能性もあります。それほど効かない可能性もあります。
また集団免疫についても、一部地域では、最大5割の人まで感染しているということを考えると、最低でも数億~数十億人は感染しなければこれ以上感染拡大しないと言われる集団免疫の割合にも達しないことが想定されます。(引用:NY市、150万人の抗体検査の結果を公表。感染者50%以上の区域も)
これだけ聞けば、恐ろしいことのように思えるかもしれませんが、今の状況はこれからもずっと続くことが考えられます。つまり、これが「当たり前」になるのです。生きていればいろんなリスクがある中で、そのリスクが一つ、増えただけです。今までが緊急事態として様々な対応を考えたとすれば、今は、これが当たり前。
個人的には、虫歯は非常に怖いと思っているのですが、だから「歯磨き」をするわけではあるのです。そんな感じで、新しい生活スタイルを導入するということです。マスクをする、三密を回避する。
感染を広めない日常、新しい生活スタイルを作りながら、”当たり前”が今、と考えれば別に恐ろしいことでもないと思います。やるべきこと、守るべきことををきちんとやる。それ以外ないと思います。
「いつ車が突っ込んでくるかわからない。」と、交通事故を怖がって出かけられないのは本末転倒。常にある程度のリスクを取りながら、我々は生きているのですから。
<文/堀口智之>