まず、こんな英語の学びに関する問いをみなさんにしたいと思います。
大人になってから、なぜ英会話を学ぶ必要があるのか?
なぜあれほど躍起になって大人が英語を学ぼうとするのか。
様々な理由があると思います。
・仕事で必要だから。
・転職にあったほうが有利だから。
・世界中の人と人とコミュニケーションを取りたいから
・最先端の情報を得たいから。 などなど。
しかし、不思議なのは、これほどまでに発展した翻訳ツールが世に無料で活用できるにも関わらず、なぜ学ぼうとするのか?ということです。考えたことありましたでしょうか。
英語圏のWEBサイトなども、Googleの翻訳ツールなどを活用すれば完璧な翻訳にはなっていませんが、ある程度苦にならないくらい程度の正確性で翻訳できることとなります。書いた日本語文章も同じく完璧ではありませんが、それなりの精度で英訳もできます。最近では、会話の中で自動で翻訳できる「音声翻訳機」なるツールも出てきました。会話ですら、翻訳できてしまうのです。様々なテクノロジーが駆使されたツールやアプリケーションが開発され、英語を駆使するのにどんどん楽になっていく状況であることには間違いありません。読む、書く、聞く、がツールを介してよりスムーズにできるようになってきています。
それでもなぜ、英語を学ぶことが必要だと言えるのでしょうか。
すべては瞬発力につながる
ツールがあるのに、英語を学ばなくてはいけない理由。それは、「瞬発力」が大事だからです。瞬時に対応できる力が、人とのコミュニケーションや仕事の中でも成否を分けるところだからです。わざわざ、翻訳ツールを介している人が、本当に自分の言いたいことを完璧に理解していると言えるでしょうか。
ほんのちょっとわずかな翻訳ミスが、全く違うコミュニケーションになってしまうことも少なくありません。このたった1%の誤訳が、成否を決めてしまうこともあるのです。
最も汎用的で、世界中の人とコミュニケーションをとることができる英語を学んでおけば、わざわざツールを介さず、意思を伝えあう。コミュニケーションができる。それは素晴らしい可能性を秘めています。
実は、数字に強くならなければいけない理由もそこにあります。
数字力も反応速度が大事
大人が”暗算”を学ぶ理由もそこにあります。別に計算自体はツールを使えばできます。しかし、ツールを介してしか計算ができない人が本当の意味で数字をわかっているのでしょうか。数字の意味を的確にわかっていたり、概算で算出できる力があるから、頭で考えて”程度”がわかっていると判断されるのです。
アプリケーションに計算を頼りきってしまうことは、その中の計算式を完全に信頼しきるということです。ある程度の確率で入力した数字や数式がおかしなものになってしまうことも少なくありません。このたった1%の計算ミスが、成否を決めていくのです。
実は、英会話よりももっと汎用性があるのが、数会話です。英語を使うシチュエーションが目の前にある方は英語の方がよいかもしれませんが、数会話はそんなシチュエーションに関係なく、常に必要です。英語を学ぶことは、単に言語を一つ獲得できることに他なりませんが、数会話は、思考力に直結します。数字で物事を判断できる力に直結していくからです。
英会話から、数会話へ。ぜひ英会話をこれから学ぶ人に、数会話をオススメします。
<文/堀口智之>