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目標設定面談で数字の認識をそろえる方法|定義・達成基準・行動への分解

大きな円形の的が小さな四角や細い棒へ分かれて段状に並び、細い補助線と目盛りでつながっていく、人物のいない平面的な幾何図解

目標設定面談で数字の認識をそろえるには、目標値、数字の定義、達成の判定方法、実行する行動をセットで確認します。「売上1,380万円」という金額に合意していても、受注額か売上計上額か、対象期間はいつか、返品を差し引くかが違えば、期末の判定も変わります。

この記事では、面談で使う確認メモと、目標を行動へ分解する計算例を紹介します。登場する金額や件数は、説明用の架空の設定です。

最初に、目標となる数字の定義を残す

目標の記録には、次の項目を含めます。項目を埋めるだけでなく、本人が同じ定義で実績を集計できるかを確認してください。

  • 指標と対象:担当顧客の売上計上額。税抜き、返品控除後。対象顧客の範囲を別紙に記載する。
  • 期間と基準:対象四半期の合計。比較元は前年の同じ四半期、同じ集計条件の1,200万円。
  • 目標と確認方法:1,380万円。指定の売上台帳で月次確認し、期末締め後の確定値で判定する。

実際には会社の会計処理や評価制度に合わせます。人員や担当顧客が変わる場合は、比較可能な範囲をどう扱うか、目標を見直す条件も先に記録します。

前年比と増加率を、その場で言い換える

前年1,200万円から目標1,380万円への変化は、増加額180万円、増加率15%、前年比115%です。

計算は(1,380-1,200)÷1,200×100=15%。前年比なら1,380÷1,200×100=115%になります。「前年比115%」と「115%増」は違います。言葉と式の対応を確認してから面談を進めます。

本人に「この目標を、比較の基準も含めて説明してもらえますか」と尋ねると、どの数を分母として理解しているかを確かめられます。計算方法は前年比の解説も参照してください。

目標を分解する:売上=件数×平均単価

売上目標1,380万円を、対象期間に売上計上する取引120件×平均単価11.5万円に分解すると、120×11.5=1,380万円です。この分解によって、「何件を、どの程度の単価で実現するか」という確認に進めます。

さらに商談から売上計上までの流れを考える場合、仮に対象となる商談の25%が同じ期間内に1件ずつ売上につながるなら、120÷0.25=480件の商談が必要という計算になります。ただし、受注から売上計上まで時間差がある、1商談から複数取引が生まれる、といった場合には、そのまま使えません。

式が合っていることと、目標が実現できることは別です。商談を増やせるか、納期や供給能力に余裕があるか、値下げで単価や利益が下がらないかを検討します。数字の分解は、実現可能性を話し合う材料です。

成約率だけを上げる目標には、件数も添える

100件の商談から20件成約すれば成約率は20%です。対象商談を50件に絞って15件成約した場合、成約率は30%に上がりますが、成約件数は減っています。率だけを評価すると、売上につながる総量の変化を見落とす場合があります。

ここでの点検方法は、割合の分子・分母を実数へ戻すことです。数トレの「数字を理解して仕事で使う」という方針を、本記事では目標管理に応用しています。率の目標には対象件数、売上の目標には利益や対応品質など、判断に必要な補助情報を組み合わせます。

個人への配分と、人事評価の判定を混同しない

部門目標を前年の売上構成比で分配すれば、合計を一致させることはできます。しかし、その配分が各人にとって妥当かは、担当市場、顧客、人員、経験、使える資源などを確認しないと分かりません。

また、数値目標の達成率が100%であることと、人事評価全体が最高評価になることも同じではありません。評価制度に含まれる行動や品質、チームへの貢献などの扱いは、会社の基準に沿って説明します。面談の場だけで新しい評価ルールを作らないようにしてください。

面談の最後に残す、確認メモの例

今回の目標は、対象四半期の担当顧客売上1,380万円です。税抜き・返品控除後で集計します。前年の同条件1,200万円に対して15%増です。件数と単価の想定を毎月確認し、担当変更や供給制約が生じた場合は、目標を変更するか上長と協議します。評価への反映は社内制度の基準に従います。

目標値だけで面談を終えず、誰がどのデータで確認するかまで共有すると、後から検証できます。目標の考え方をチームで学ぶ際は、和からの数字力・データ活用研修の内容も参考にしてください。

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