最近の新入社員は、ゆとり世代と言われ、独特なメンタリティを持っていると言われています。
先日も個別指導のお客様で新入社員のマネジメントを行っている方が、「自分たちのマネジメント方法自体が間違っているかもしれない。」と、その独特な個性にどう向き合ってくのかを悩んでおられました。
その20代新入社員は主に以下の価値観を持っているようです。
1.必要以上の無駄なことはやらない。
不必要な成長はしない。回り道はしないで、最短で目的を達成したい。
2.正解のことだけをやりたい。
不正解のことをやれば、リスクを伴ってしまう。だから、正解の道だけを選びたい。
3.相談してこない
困っても相談しない。自分が困っているかも気づかない。報告が疎かになりがち。
ということでした。もちろん、20代の新入社員全員ではありません。「傾向」として見えるということでした。私も20代の方と接する中で確かにそういった価値観はあるかもしれないと感じるところがあります。
新入社員として確かな「数字力」というスキルを身に着ける
今、気合と根性による働き方が難しい時代になりました。残業は行うのが当たり前ではなく、行わないのが当たり前となっています。コロナ禍になり、さらに価値観の急変しているように感じます。
そんな中、新入社員に必要な力、マネジメントとして、「数字」を活用していくことが求められています。数字で物事を判断する力を養えば、正解に最短でたどり着ける確率は大きく上がるでしょう。不必要なことを行いたくないのであれば、成果をもたらす部分を数字的に見極めることです。8割の成果をもたらす、たった2割の商品や強みを見つけて、その部分だけ行うことが必要でしょう。
成長に、もちろん「トライ&エラー」は欠かせません。何のためにトライ&エラーを行うかと言えば、成功をもたらすための情報収集などが目的の一つです。だからこそ、トライ&エラーをKPI(重要業績評価指標)などを追いかけながらマネジメントを行えば、よりよいパフォーマンスへとつながるでしょう。
つまり、気合と根性が通じなければ、数字でマネジメントすればよいのです。数字が良ければ大丈夫だし、数字がダメであれば変わる必要があることは本人も明確にわかります。
数字はどんな価値観をも超える共通言語
「相談をしてこない」のであれば、KPI(KGIなど)が変わる前に「アラート」となるような数字(例えば、モチベーションが下がると、変化する数字など。勤務時間、事務処理件数など)を設定することで、報告のタイミングを仕組み的に構築すれば、会社全体としてよりよい判断を行うことができるでしょう。
価値観に変動されないマネジメントの仕組みを数字で構築するのです。数字は誰にもわかりやすく伝わる共通言語です。新入社員への研修として、数字の重要性を伝えることで、数字でマネジメントする体制を構築することが大切です。
つい先日、数字トレーニング基礎セミナーに参加いただいたお客様から、「なぜ新入社員向けのプログラムがないのか。」という問い合わせをいただき、改めて数字力の新入社員向けの研修プログラムの必要性を感じました。
もしご希望の方はぜひお問合せください。
<文/堀口智之>