お客様とお話していると、「こんなところにも数字力が!?」と思わず突っ込んでしまうような場面に遭遇します。
棚卸作業では暗算をよく使う
そのお客様は、四半期や決算期に行う「棚卸」作業でよく計算をしていたとのことでした。確かに棚卸作業は計算の連続です。
棚卸とは、お店にある商品や製品の個数を確認する作業です。これはお店にも限らず、どの会社でも行います。製品の在庫、備品など今の状況を把握し、金額も算定します。決算書にもその金額を記載する必要があり、決算期末や中間には必ずやらなくてはいけない作業の一つです。
しかし、なんとなく想像いただけるとわかるのですが、主に小売業や卸売業では数千もの商品を扱っていることもあり、在庫量を確認しようと思えば、膨大な作業が必要となります。
その方は長期間その仕事をやっていたということで、ある商品の箱には、何個の商品が包装されているかをほとんど暗記して計算していたようです。
チロルチョコは20個で1セットで、コーヒー缶やペットボトルの本数。他、スナック菓子も箱には12個など、10個前後が入っていることが多いらしく、よく計算していたとのこと。
私もコンビニ(L社とM店の2つの店舗)で働いていたので、その作業の大変さは容易に想像できます。
確かに、電卓でも十分計算できますが、暗算の方が圧倒的に早く、検算も気軽にできるので、大きな間違いを犯しにくいことでしょう。棚卸の仕事は、どんな人でも働けると思いますが、計算や暗算が好きじゃないと続かない仕事なのではと感じました。
<文/堀口智之>