最近では、受講生の声により耳を傾けるようにしています。
どんなものを求めているのか、どんなことに困っているのか。問題解決を教育によって行うのが我々の仕事なので、我々が提供できるものの限界はあれど、まず「何に困っているのか。」というのがあらゆる原点です。そこからサービス設計を考えていきます。
最近では、こんなお声もいただきました。
『・・・しかしセミナー受講後は数字から目を背けずに内容を読み込めるようになり、さらに数字に対する苦手意識が薄くなった結果、数字以外の記述部分にもしっかり注意が向くようになり、用語の定義の確認や要所を押さえることにより力を注げるようになっていました。・・・』
想定していることではあるのですが、実際にこういった言葉でいただくと嬉しいものです。
数字にちゃんと向き合う。向き合いやすい自身の環境や習慣を作ってあげることで、数字以外の情報もきちんと得ることができるようになります。
人の頭には許容量があり、その許容量を超えてしまうと、混乱してしまい、時にフリーズしてしまう習性があります。数字が苦手な人は、数字が出てきた瞬間に思考力を大幅に使い、脳を疲弊させてしまうのです。
だから、「いかに数字のことを考えるときのストレスを減らすか」ということをテーマに置くのです。無理して「考えなくてよい」のです。考えれば考えるほど答えが出てくるというのは誤解です。時間をかけることではありません。
思考の許容量を超えないような、”数字のストレスを減らす”学びにシフトさせていくのです。だから、結果的に、数字に対しての自身の”許容力”があがってしまうことにつながります。これが数字を学ぶことで思考力が上がったように見えるトリックなのです。
子どものときの学びとはちょっと違います。点数を取るために学ぶのではありません。思考力につながるような学びにするの大人の学びなのです。
<文/堀口智之>