構成比の計算を、内訳から構成比を出す問題と、ポイント差と増加率を分けて答える問題の2種類で、計10問練習します。構成比の差を「%」で言うか「ポイント」で言うかで、同じ変化が別の数字に見えます。また、四捨五入した構成比は、足しても100.0%にならないことがあります。
この記事では、表の代わりに内訳を引用の形で示し、3項目の内訳から5項目・2年分の内訳へと進みます。問題の金額・人数・日付は、説明用に作成した架空のものです。目安時間は、この記事で置いた練習用のめやすです。
練習の前に:型を1つ
構成比は、項目の金額÷合計×100で出します。分母は常に、同じ年の内訳の合計です。構成比どうしの差は「ポイント」で、金額の伸びは前年を分母にした「%」で答え、構成比が40.0%から43.0%になった変化は3ポイント上昇で、3%上昇ではありません。合計が増えた年は、構成比が下がっても金額は増えていることがあります。構成比の定義は構成比の用語解説、資料での読み方は会議資料の数字を読み解く方法で確認できます。
練習1:内訳から構成比を出す(問1〜5)
構成比は小数第2位を四捨五入して、小数第1位まで答えてください。問1・問2は次の内訳を使います。
ある店舗の月間売上の内訳(架空)
総菜 648万円
飲料 756万円
日用品 396万円
合計 1,800万円
問1 総菜の構成比は何%ですか。
問2 飲料と日用品を合わせた構成比は何%ですか。
問3〜問5と、練習2の問6〜問10は、次の内訳を使います。
文具店の分類別売上(架空)
筆記具 前年720万円 今年790万円
ノート 前年540万円 今年610万円
ファイル 前年360万円 今年350万円
画材 前年480万円 今年530万円
事務機器 前年300万円 今年420万円
合計 前年2,400万円 今年2,700万円
問3 今年の筆記具の構成比は何%ですか。
問4 今年のファイルの構成比は何%ですか。
問5 今年の5分類の構成比をそれぞれ小数第1位まで出して足すと、合計は何%になりますか。
練習2:ポイント差と増加率を分けて答える(問6〜10)
構成比の動きは、小数第1位まで出した構成比どうしの差を「ポイント」で答えます。金額の増減は前年を分母にした「%」で、小数第2位を四捨五入して小数第1位まで答えてください。
問6 事務機器の構成比は、前年から今年に何ポイント動きましたか。
問7 事務機器の売上金額は、前年から何%増えましたか。
問8 ファイルについて、構成比が動いた幅(ポイント)と、売上金額の増減率(%)をそれぞれ答えてください。
問9 構成比は前年より下がったのに、売上金額は増えた分類を、すべて挙げてください。
問10 筆記具について、構成比が動いた幅(ポイント)と、売上金額の増加率(%)をそれぞれ答えてください。
時間を計る
目安は1問45秒、10問で7分30秒です。2回目以降は1問25秒、10問で4分10秒を目標にします。
1回目は、内訳を自分で足して合計と一致するかを確かめてから解き始めてください。2回目は前年と今年の構成比を先に全部出しておき、問6〜問10ではその値を使います。割り算の回数が減るので、ポイントと%の区別に注意を向けられます。3回目は、単位を取り違えた問題だけを解き直します。
解答と解説
答え合わせでは、答えの数字と、単位が「%」か「ポイント」かの両方を見比べてください。
問1 36.0%。648÷1,800×100=36です。分母は最大の項目ではなく、合計の1,800万円です。
問2 64.0%。(756+396)÷1,800×100=64です。構成比を足せるのは、同じ合計を分母にした項目どうしのときだけです。
問3 約29.3%。790÷2,700×100=29.25…で、四捨五入して29.3です。前年の合計2,400万円で割らないようにします。
問4 約13.0%。350÷2,700×100=12.96…で、四捨五入すると13.0です。末尾の0を省いて13%と書くと、丸め位置が伝わりにくくなります。
問5 100.1%。今年はノート約22.6%、画材約19.6%、事務機器約15.6%で、29.3+22.6+13.0+19.6+15.6=100.1です。各項目を四捨五入したためのずれで、計算の誤りではありません。
問6 3.1ポイント上昇。前年の構成比は300÷2,400×100=12.5%で、15.6-12.5=3.1です。これを「3.1%上昇」とは書きません。
問7 40.0%増。420÷300=1.4で前年比140%、増加率は40.0%です。問6の3.1ポイントとは、別の物差しで測った数字です。
問8 2.0ポイント低下、約2.8%減。前年の構成比は360÷2,400×100=15.0%で、13.0-15.0=-2.0ポイント。金額は350÷360×100=97.22…で約2.8%減です。減った10万円を今年の350万円で割ると約2.9%となり、分母がずれます。
問9 筆記具と画材。筆記具は30.0%から29.3%、画材は20.0%から19.6%に下がりましたが、金額は720万円から790万円、480万円から530万円に増えています。ノートは構成比も金額も上がっているので、答えに含めません。
問10 0.7ポイント低下、約9.7%増。構成比は29.3-30.0=-0.7ポイント、金額は790÷720×100=109.72…で約9.7%増です。構成比の低下だけを見て、売上が減ったと読まないようにします。
ポイントと%の混同や、合計が100にならないときの扱いは、大人の数トレ教室の公式LINEで受け取れる無料教材「前年比・構成比の読み違い10」の3番「パーセントとパーセントポイントを混ぜる」、4番「構成比の合計が100にならないのを誤りとみなす」、9番「構成比の変化を絶対額の変化と取り違える」で復習できます。資料の書式を決める教材ではないため、注記の入れ方は社内の様式に合わせてください。
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