コロナウイルス感染症に関しては、様々な予想を行ってきましたが、私の予想の中でほぼ唯一外れてしまったのはこちらの記事(7月16日投稿)の予測です。
これまでほとんどの感染者数の増減予測は当たったと自負しています。
緊急事態宣言があってから2週間程度で、〇〇日には下がる、とお客様に公言していたりしたのですが、実際に感染者数が一気に下がっていったり、数学的な範囲で予測できるような数字についてはほとんど当たっていました。
8月以降、”第2波”と言われた状況について、感染者数が急拡大を見せると思っていました。8月からまさかこんなに感染者数が落ち着くとは思っていませんでした。ここまで制御できるとは思いませんでした。なぜここまで感染者数が減っていったのでしょうか。
調べてみると、以下のような仮説がありそうです。
- BCGワクチンによって日本人は既にある程度免疫を持っているのではないか
- 既に多くの国民がコロナウイルスに暴露しており、免疫を持つに至っている
- 新たな生活様式が浸透し、感染が収まっていった
上記がどこまで真実なのか。少なくとも、2つ目の理由である免役については、抗体検査はそこまで高い率(東京で0.1%)で観測されていないことが6月の厚生労働省の検査によってわかっており、どこまでのレベルで意味を成しているのかが私にはわからないところも正直あります。免疫に関する理論が私の理解していない領域であるのかもしれません。
数学的なモデルにない領域については、当たらなかったりします。また、地域差があったり、生活習慣レベルでの変化がある場合、なかなか当たらなかったりするので、そこは予測の難しいところです。
本当にこのまま収束に向かっていくのか、という議論については私は懐疑的な立場ではあります。冬になればまた増えていく、第2波の可能性も大いにあると考えてはいます。過去にスペイン風邪は感染者数はそれまで大きくないものの、高い死亡率になった第2波がありました。過去に習うなら、おそらく広まるのではないかと。抗体も3か月以上長持ちしないというのが通説になっていますので。
これからもコロナウイルスの感染割合の推移については注視していきたいと思います。
<文/堀口智之>