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日本の新型コロナ累計感染者数は、アメリカの1日あたりすら超えてない

この冬、新型コロナウイルスが猛威を奮っている・・・ように見えます。今日12月24日、東京で感染者数が過去最高の888人を更新しました。

果たして、日本は安全なのでしょうか。この2020年の年末年始をどう過ごすか、不安な方はぜひ最後までご覧ください。

まず、知っておきたい超重要なことをお話します。

「安全は、相対的なもの」ということです。

「安全」、「安心」は絶対的なものというよりは、相対的なものです。我々は安心感を感じるのは、他の国よりどうとか、過去よりどうとか、という相対性を前提に感情が沸き起こっています。不老不死が実現するかもしれない未来からすれば、今の社会は安全ではない社会かもしれません。病気になるリスクは必ずあり、事故にあう確率も必ず発生します。

我々は、比べやすいものに対して、安心を感じたり、安全を感じたりします。よくメディアが報道するのは、コロナ前の社会に対しての安全性を語られます。これも、相対的にはコロナの感染者数は増えているわけですから、そこだけ比べれば当然安心ではなくなるでしょう。

しかし、世界で見たときの日本の安全性は全く違う考え方になります。

 

日本の累計コロナ感染者数は、アメリカの1日あたりすら超えてない

ということで、相対的に比べてみます。

アメリカのコロナの状況と比べてみると、とんでもないことがわかります。

worldmetersより引用

アメリカ国内のコロナの感染症は今1日あたり20万人以上の感染者を出しています。例えば12月23日は23万人の感染者数が出ています。

今、日本は、1日あたり3000人を超えるようになりました。段々と増えていっています。

yahoo!より引用

これは、ほとんど大きな感染が起こらなかった過去からすれば、とてつもない増え具合です。

しかし、気づいて欲しいのは、日本の累計の感染者数はいまだにアメリカの1日当たりの感染者数を超えることはできていません。

これが意味するものは、アメリカの感染者に比べれば、日本はほんのちっぽけな感染者数で大きく嘆いてしまっているという現状です。(当然人口は違いますが、3倍程度の違いですのでコロナの感染割合からすれば無視できるくらいです。)科学の結論よりも、恐怖が日本を支配しつつあると感じています。

世界的に見ても全く同じ結論です。世界の感染者数は現在7900万人で、わかっている範囲でも、100人に1人が感染しました。今日本はわずか600人に1人です。これだけ狭い、密な経済活動が行われている国で、世界の人が感じているリスクのわずか17%程度しかないのです。

当然、生きていれば、リスクはあります。もちろん、指数関数的に増加するのが感染症の怖いところですが、やるべきことをきちんとやる。

そして、来年にはワクチンに希望を見出せるようにもなりました。来年には、日本でも接種ができる可能性は大きいでしょう。(確実性はまだ言えないと思いますが。)

厚生労働省は、「静かな年末年始」への協力をお願いしています。感染が広がる原因はほとんどわかっているので、それだけをきちんと回避すれば(世界で見たときに相対的な)問題は特にないと思います。(問題はそもそもゼロにはできません・・・。)

ぜひ一人ひとりが安全な暮らしを心がけていきましょう。

参考:新型コロナウイルス感染症について(厚生労働省)

<文/堀口智之>