よい間違え方を考える
間違え方には種類があります。
それは、よい間違いと、悪い間違いです。
もちろん、テストで見てみれば、たった一つに過ぎないでしょう。正解か不正解か。シビアな世界です。
しかし、教育とはテストを通じて、何を学ぶかを教えてくれるものです。教育者として、間違えるときにはよい間違いをするように誘う。テストへ向き合うものとして、よい間違いをするように心がけることが大切です。
よい間違いには、要素は3つほどあると思います。
・正解にかなり近い。
⇒オーダー(桁)は合っているなど誤差が少ない
・考え方は合っている
⇒導き方、そこに至る過程はほぼあっている
・次につながる間違い
⇒何か学べるものがある。次回同じ問題が出たときに同じ間違いはしないような学びがある。
悪い間違いとは上記とは逆であると言えるでしょう。
・正解とはほど遠い。
・考え方が根本的に間違っている
・次につながらない何が原因かがわからない
というものです。
仕事でも間違えるなら学びがあるほうへ
よい間違え方をする人に、人はついていくと思います。
“次につなげる”ための間違いが大切です。改善のしようがない間違いは、どうしようもありません。
何かプロジェクトの設計を組んだ段階で、学びにつながるような形にするのです。何も得るものがない間違いほど切ないものはないですからね。
もちろん、正解を生み出したいのは当然です。でも、正解だけの人なんていません。間違いを繰り返していく中で、正解に近づけていくことしかできないこともあるのです。
よい間違いをどれだけ積み重ねることができるか。意識していきたいものです。
<文/堀口智之>